ゲイ体験談|ナダル似の全裸おじさんを回避!迫られた時の対処法

ゲイ体験談28話

今回、体験談を語る瀬戸マサキさんは1985年生まれの38歳。

「クィア理論」や「社会運動論」などを専門とするライターとして活躍されている男性です。

※また、SNSでも活躍されており、ツイッターのフォロワー数7,031人、YouTubeのチャンネル登録者数3,450人というインフルエンサーでもあります。

今回は、そんな瀬戸さんが語る「ノンケのふりして逃げました。」をご紹介。

※よかったら、彼のチャンネルに登録&動画に高評価をお願いします。

出会いはマッチングアプリ

パソコンとスマートフォン

今から約5年前、33歳だった瀬戸さんはある日、ゲイ専用マッチングアプリで、36歳の男性・Aさんと出会います。

年齢としては瀬戸さんとほぼ同年代。まぁ話は合いそうかな〜って感じだよね。

しかし、アプリで掲載されていたAさんの写真は、顔の詳細がよくわからない微妙なアングルだったのだとか…。

※しかし「雰囲気は悪くないし、3歳年上のお兄さんは結構アリだな!」と思った瀬戸さん、思い切って会う約束をします。

多目的トイレに呼ばれる

多目的トイレ

そして当日、待ち合わせ場所である夜の公園へと向かいます。

公園に到着し、Aさんへメールを送ると…「奥の多目的トイレに来て。」と返信が来たので、一瞬「は?」と不信感を持ったそうです。

だけど、既にAさんとの出会いに期待値が上がっていたため、言われた通り多目的トイレに向かい、ドアをノックしたそうです…。勇気ある…。

すると、内側からトイレのドアが開きますが、なんとそこには…

お笑い芸人・ナダル

画像出典:https://magazine.fany.lol/40054/

お笑い芸人・ナダルさんそっくりで、明らかに年齢50歳くらいの男性が、全裸の状態で立っていたそうです…。

約束していたAさん=芸人・ナダル似の全裸おじさん(以下・裸ダルさん)。彼はトイレの中からにっこりと微笑み、瀬戸さんを中へと招き入れます。

なんだろう、罠に引っかかった獲物を狩る野生動物みたいな感じ。恐ろしい…汗

なぜか苦行をポジティブに捉える瀬戸さん

瀬戸マサキ

画像出典:瀬戸マサキ (@MasakiChitose) / Twitter

焦った瀬戸さんは心の中で「ナダルじゃん…!絶対に50代じゃん!嘘じゃん!全裸じゃん!!」と思いながらも…

「まあ、一夜限りの関係ってことで…」という、百戦錬磨な人が持つマインドで、即本番を乗り切ってやろう!という気持ちに。

いやいや、さすがに20歳近く上の”突然全裸おじさん”なんてどう考えても萎えるけど…すごいッスね。

※非現実的な状況を目の前にして、少しハイな気分になっていたのかもしれません。

裸ダルさんとのプレイ

気合を入れて挑んだものの、裸ダルさんがトイレの鍵を締めた瞬間に背筋が凍る瀬戸さん…。

ナダル(裸ダル)さん

画像出典:コロコロチキチキペッパーズ ナダル (@korochiki_nadal) / Twitte

裸ダルさんが振り返って、目を合わせてきますが… 瀬戸さんは目を逸らしてしまいます。汗

さらに裸ダルさんは瀬戸さんに接近し、いよいよズボンを下ろします…。この時、瀬戸さんは完全に目を閉じており…

心の中で「無理…!絶対に無理!」と思っていたそうです。

じゃあなんで最初に逃げなかったのだw まさに後悔先に立たずだね。

やっぱり無理!

「どれだけ裸ダルさんが性行為の高い技術を持っていたとしても、絶対に興奮することはない!」という確信を持った瀬戸さん。

裸ダルさんの心を傷つけずに、その場から急いで去る方法を必死で考えます。

ナダルさん

画像出典:https://www.lmaga.jp/

脱出方法を考えることで必死になっている姿を見た裸ダルさんは「緊張しているのかな?」と声をかけてきたのだとか…。

※その場面を具体的に想像すると、背筋がゾクゾクっ…としてきちゃいますね。

ゲイに効くピンチ脱出法

絶体絶命のピンチの時、瀬戸さんは、自分自身が時々使っている“男に最近興味を持ち始めたノンケ”という設定を思い出します。

多目的トイレ(オストメイト)

「男の人と会うの初めてで…すみません…。」瀬戸さんは、声を絞り出すように裸ダルさんへ伝えます。

ちなみに、この“男に最近興味を持ち始めたノンケ”という設定は、ゲイの世界でモテる設定なんだとか。

え!汗。いいアイデアかと思いきや…それなら逆効果じゃん?結果はいかに…。

ゲイ掲示板やゲイアプリなどにも1割〜2割程度、男性の世界に興味のあるノンケが潜んでいるので、こうした設定でもおかしくはありません。

「まだゲイの世界を知らない、真っさらなノンケ男性。」というところに魅力を感じるのは納得ですね。

果たして…。

結果はいかに!?

優しい表情のナダルさん

画像出典:https://encount.press/

瀬戸さんの気持ちを聞いた裸ダルさん。怒ってしまうのかと思いきや…「そうなんだ、いいよ、今日はやめとく?」と優しく声をかけてくれたのだとか。

まだ、裸ダルさんが優しい男性でよかった〜。場合によっては、力づくで襲われていたかもしれないし…。

さらに、瀬戸さんがズボンを上げ、ドアの前で「すみませんでした…。」と謝罪すると裸ダルさんは「うん、気をつけて帰ってね。」と最後まで気遣ってくれたそうです。

※おそらく50代なのに、30代と年齢を偽ることはいけないことですが、困り果てる瀬戸さんに対して穏やかに優しく対応してくださった裸ダルさんは、ある意味紳士的な男性ではないかと思います。

マッチングアプリを利用する上で気をつけること

この日の出来事以来、瀬戸さんはマッチングアプリで男性と出会う際には、しっかりと顔の分かる写真を見せてもらうようになったのだとか。

※顔の知らない相手と出会うのは、後々後悔することが多いように思うので、お互いに明確にしておくことが重要ですね。

デミセクシャルだったかもしれない

瀬戸さんは、その後もゲイのマッチングアプリで様々な男性と出会いますが、思うように成就せず、冷めてしまうことも多かったようです。

この事から、自分自身が「デミセクシャル」であることに気がつきます。

蛇口からしたたる水

デミセクシャル(デミセクシュアル)とは、精神的なつながりを感じる相手に対してだけ、性的な欲求を抱くセクシュアリティこと。

※基本的に、デミセクシャルの人は性的欲求や性的興味を持たず、強い愛情や深い友情など精神的なつながりがある相手にだけ、性的な欲求を抱くと言われています。

つまり、”イイ男を見ただけなら、性的欲求は湧かない”ってことか。女性ならなんとなく分かるけど、男性ならちょっと珍しいのかもしれないね。

※こうしたことから、瀬戸さんは「私はデミセクシャルだから、マッチングアプリで出会った男性と性交渉をすることができなかったのかもしれない…」とも語られています。

多様化するセクシャリティ

多様化

最近はセクシュアリティもLGBTにとどまらず「LGBTQQIAAPPO2S」というワードも登場するほど、さまざまな性的指向が増えています。

※増えていくセクシャリティに違和感を覚える人も多いようですが、カテゴリーの中に自分のセクシュアリティがあることを確認し、救われる人も多いのです。

LGBTQQIAAPPO2Sとは?
LGBTに続き、クイア(Queer)、クエスチョニング(Questioning)、インターセックス(Inter-sex)、アセクシュアル(Asexual)、アライ(Ally)、パンセクシュアル(Pansexual)、ポリアモラス(Polyamorous)、オムニセクシュアル(Omnisexual)、トゥースピリット(Two Spirit)が付くセクシャリティの総称。
参考:知ってる? 暗号みたいな「lgbtqqiaappo2s」を読み解こう

”ゲイ”と一括りに言っても、様々なタイプ・性格の男性がいるもの。

交際が上手くいかず、初対面で傷つけられることもあるかもしれませんが、「こういったタイプの人もいるんだな。良い経験になった!」とポジティブ捉えて

マッチングアプリでの出会いを楽しみましょう。

ノンケのふりして逃げました #enshVLOG
https://www.youtube.com/watch?v=ncqzwXjdk98

ハッテン場事件