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ミックスバーとは、つまり何なのか?
ゲイバーは、ゲイがお店に立っていて、ゲイたちが集うお店。
これらを説明するには、そもそもミックスバーについて知らなければいけませんが…
じつは、ミックスバーの定義には2つの意味(タイプ)があり、それを我々が”混同している”可能性があります。
この記事では、2つの定義を解説。ミックスバーに興味のある方は、ぜひ最後までお読みください。
※最近はミックスバーではなく”LGBTバー”と説明するお店もあります。意味合いとしては同じだと考えて良いでしょう。
ミックスバーのタイプは大きく分けて2つ
ミックスバーの定義が2つある理由として…
・店側(スタッフ側)
・お客さん側
それぞれに向けられる形で、”ミックスバー”のニュアンスが違ってきてしまう為、混同してしまうのが原因です。
※つまり、”ミックスバー”という言葉ができた当時と今で、使う目的が変化しているのではないか?と考えています。
ミックスバーの定義(Aタイプ)
店と客の関係性
わかりやすく言えば、LGBTスタッフが接客をしているお店をミックスバーとする定義。
「ミックスバー」とは、その名の通り多種多様なセクシャリティの人たちが集まった(ミックスされた)バーのことです。ミックスバーのスタッフは、女装した男性、ノンケ女性、ゲイ男性などとにかくバラエティに富んでいます。
ゲイもいれば、バイもいる、ニューハーフもいる、そうしたセクシャル関係なくミックスしたスタッフが接客にあたる店を”ミックスバー”と説明しているのがAタイプ。
※なので、お客さんもゲイオンリーではなく、ノンケ女性、ノンケ男性など門戸も広く誰でもOKとなっているお店が多いです。
この場合の「ゲイバーとミックスバーの違い」は明確。バーテンダー(スタッフ)がゲイオンリーではないからミックスバーという事です。
ミックスバーの定義(Bタイプ)
店と客の関係性
お客さんを対象にして”ミックスバー”と説明しているお店。
接客するのはゲイのみ。
お店としてはゲイバーですが、女性来店OKなお店を”ミックスバー”と定義している場合があります。
ミックス。女性でもOKというタイプです。いま新宿2丁目ではこのタイプが一番多いかな。LGBTに理解のある人たちが、ゲイの友人と一緒に行く場所。ゲイの友人がいる女性は、一緒に行ってみてください
引用:withnews.jp
来店するお客さんが、ゲイだけではなく”ゲイに理解がある女性なら来てもOK”という事。
つまり、お客さんが”ミックス状態”という意味で使われています。
※新宿二丁目や大阪・堂山エリアなどゲイの街として有名なエリアは、Bタイプのミックスバーが多いです。
この場合の「ゲイバーとミックスバーの違い」は、来店できるお客さんの制限の違いという事になります。
ゲイバーなのにミックスバー!?は矛盾していない
八王子・SURREAL
この2つの意味合いがあるため、Aタイプの定義で認識している人だと…
という矛盾を感じてしまう人が多い。この場合は、お店や紹介している人は”Bタイプ”のつもりで説明しているという事です。
※中には、ニューハーフしかいないお店でも「ウチはミックスバーですよ!」と説明している店もあるほど。Bタイプであれば、これでも矛盾はしない。
つまり、Bタイプの状態が「ゲイバーだけどミックスバー」なんです。
ゲイオンリーだけどミックスバーと名乗るお店の特徴
茨城・and BAR
そんなゲイオンリーだけどミックスバーと名乗るお店の特徴として…
・若い世代が立つゲイバー
・観光地や繁華街にあるゲイバー
こうしたお店が、お客さんの間口を広げるために、お客さんを性別だけで制限しない”ミックスバー”として運営していることが多いです。
※お店側としても、ゲイばかりでスタッフが回せない可能性もあり、ノンケも立つ可能性があるため保険として使っている場合もあるのかな?と感じます。
こう書くと悪い印象でとらわれがちですが、全くそうではなく…
ゲイがゲイだけで集まるのではなく、LGBTの人も、それに理解がある人も分け隔てなく楽しみましょう。
…そう考える若い世代が増えてきている証とも言えます。