Contents
ゲイ目線で語る、青森の裸(はだか)祭り
褌(ふんどし)一枚の男たちが、最大級のパッションで挑む伝統の一日。勇ましくセクシーな男たちは、GOGOボーイをも凌駕する。
…まさに、日本の誇り。
今回は青森の各地域に伝わる3つの”裸祭り”をご紹介したいと思います。
※表現に下品な点や、誤解を生む点があるかもしれませんが、あくまで”ゲイ目線”でユーモアを交えて語っているものであり、祭り自体を揶揄したり否定するつもりはありません。
TOP画像引用:弘前・鬼神社の裸参りと鬼っこツアー
その① 400kgのBIGしめ縄!元旦から吹雪の中、まわし一つで奉納する『常盤八幡宮年縄』
・常盤八幡宮年縄
常盤八幡宮年縄奉納行事は、新しい年の五穀豊穣や家内安全を祈願して、毎年元旦の朝に常盤八幡宮に「年縄(としな)」を奉納する、常盤地区を代表する真冬の勇壮な伝統行事です。
厳冬の中、水で身を清めた締込みまわし姿の男たちが、長さ4.4メートル、幅2.3メートル、重さ400キログラム以上にもなる巨大な年縄や福袋を肩に担ぎ、「サイギ、サイギ、ドウコウサイギ」のかけ声を町内に響かせながら、お囃子とともに常盤八幡宮を目指します。
この常盤地区に伝わる神聖な奉納儀式は、江戸時代の寛文4年(1664年)から続くとされ、約350年以上の歴史を誇ります。
元旦から、なにも裸にならなくても…。
そんな思いさえする「常盤八幡宮年縄」ですが、裸の上に真水で身体を清めるところから始まる極寒の裸祭り。
300年以上、青森の常盤村(現・藤崎町常盤地区)で守られてきたお祭り。
※相撲の”ふんどし”に限りなく近い姿で、大きなしめ縄(年縄)を2キロの道のりを歩み奉納します。
34人の裸の男たちが街を練り歩き、大しめ縄を持ち歩きます。
特に”GMPD系”の人たちが多く参加してるところに何故かキュンとしてしまうのは性(さが)なのか。
何度見ても冷水で体を清める姿は、たまらないですね…。
※新橋のゲイバーあたりで呑んでそうなおじさま達がこの日は主役。なんとも勇ましくカッコいいお姿。
その② 極寒の中、真水の風呂に浸かる裸の男たち『飯詰稲荷神社裸参り』
・飯詰稲荷神社裸参り
「飯詰稲荷神社裸参り」では、毎年年の暮れである12月31日の午後1時になると飯詰字石田地区の宿に若者が、まわしに白足袋、裸に鉢巻姿で集合します。最初に水樽に浸かって身を清めた後に出発します。
飯詰字石田地区の宿から飯詰稲荷神社のある飯詰字狐野地区までおよそ600mを運行します。沿道では、住民が目の前を通り過ぎる際に、行列の若者たちへ景気付けの水をかけるなどして無病息災と五穀豊穣を祈願する伝統行事となっています。
さっきは元旦でしたけど、今度は大晦日です。汗
※年越しの青森は本当にゲイにとってはたまらないエリアですよね、まったく。テンション上がっちゃうじゃないですか。
今度は樽に貯めた真水に、全身でどぼーんと入っちゃう。大晦日の青森でですよ?
なんかもう、逆にテンション上がってみんな笑ってるし、寒くも痛くもないんだろうなぁなんて思いながら… こういう瞬間って男の子ならあったりしますよね。
※例えばボクサーが殴られている瞬間。痛いんだけど、試合のテンションで昂って痛みを感じない的な。
そして、青森では安定のGMPD感。
いいなぁ。祭りではやっぱり、こういう人が輝きますよね。それが裸祭りの醍醐味でもあり、僕が沼にハマった理由でもあります。
※ちなみに、冒頭で紹介した常盤村(現・藤崎町常盤地区)と、この祭りが行われる五所川原市はわりと近くて、何か兄弟に近い雰囲気。祭りの内容や時期が近いことも関係しているのかもしれませんね。
その③ まさに鬼畜!雪水よろしくな極寒裸まつり『鬼沢のハダカ参り』
・鬼沢のハダカ参り
裸参りは、400年前の江戸時代から続くとされる伝統行事です。
2002年に、「鬼沢のハダカ参り」として弘前市の無形民俗文化財に指定されました。「水垢離(みずごり)の儀」といわれる、男衆がふんどし姿で冷水につかる儀式があり、神仏にお願いする前に穢れをとりのぞき、身心を清めるとされています。
男衆は、冷水の入った樽から出ると、列の後ろにある焚き火で暖をとり、再び樽に入る行為を繰り返します。
この「水垢離の儀」を見るため、毎年多くの見物客が境内を埋め尽くします。
https://matsuri-no-hi.com/matsuri/11333
青森の裸祭りは、どれも水浴びして身を清めるのが名物。
その中でも「鬼沢のハダカ参り」は…
水樽にどんどん雪を追加してさらに冷やす!熱湯コマーシャルの真逆バージョンといったところ。
※これマジで死○出たことないのか、動画見てても純粋に気になりました。
しかも、この動画では”一般参加もOK”との表記もアリ。
みなさんどうですか?男たちの手荒な歓迎を受ける勇気はありますか?
※ちなみに行われるのは、毎年1月下旬だそうです。
ちなみに、これは「水垢離(みずごり)の儀」と呼ばれていて、ちゃんと後ろに”たき火”もセッティングされているようです。
※でも、その代わりこのお清めを何度もしなければいけないので、それはそれでなかなかの地獄。
以上、青森に残る3つ裸まつりを見てきましたが、行われている場所もそれぞれ近いし、しめ縄の奉納や「サイギサイギ」の掛け声なんかも同じ。
もしたら、源流は同じなのかもしれませんね。
裸祭りは一般人も参加できるの?
もちろん見に行くのはOKですが、男たちと一緒に肩を並べたいなら、一般参加(応募)できるのか気になるところ。
調べてみたところ、2012年の「常盤八幡宮年縄」では東京・横浜など県外から6名程参加されていることを確認。
「飯詰稲荷神社裸参り」も先着6名に制限するほど、毎年応募者がいるみたい。「鬼沢のハダカ参り」も動画で一般参加枠があることが確認されています。
勇気あるみなさん、ぜひご参加してみては!?
――では、次の裸祭りでお会いしましょう。
AMBIRD(アンバード)
iOS・Android