今回、体験談を語るのはYouTuberのかずえちゃん。
「LGBTQの事をもっとみんなに伝えたい。」という気持ちから、2016年7月よりYouTube活動をスタートさせ、登録者数は現在9万人以上。
※ツイッターやインスタグラムのほか「かず部屋」というオンラインサロンも運営されているインフルエンサーです。
かずえさんは本名・藤原一志さん(ふじわらかずし)、1982年11月生まれの40歳。
今回は、そんなかずえさんが語る…
「男性にレイプされた。」という、衝撃的なタイトルの体験談をお伝えします。
※かずえさんの動画の概要欄には「レイプドラッグについて知って欲しかったという想いがあります。そして男女関係無く“性暴力”による被害者はいることを知って欲しく動画を公開しました。」と記されています。
ご興味のある方は、ぜひチャンネル登録して下さいね。
掲示板で出会った男性Aさん
今回の体験談は、かずえさんが21歳の頃のお話ということなので、今から遡ること20年ほど前。
スマホやアプリがなかった2000年初頭、かずえさんは自身のガラケーを使ってゲイ掲示板を検索し、とある年上の男性(Aさん)と出会います。
※当時の出会い掲示板というのは、写真などを載せることができず、基本的に自己紹介は文章のみというもので、相手の情報を知ることが殆どできない状況でした。
この頃、かずえさんは福井県在住でしたが、東京へ行く用事があり、その時に誰かと会えないだろうか…という気持ちで相手を探していたそうです。
そしてAさんと会うことが決まり、2人で食事をすることに。
※この時、文字でのやりとりのみというだけでなく、初めて会う人で、顔もわからない…という状態なので、かずえさんはある程度警戒をしながら約束を進めて、昼間の明るい時間帯に、カフェで合流することを決めます。
Aさんと初めての対面
実際にAさんと会ってみると、とても感じの良い男性でカフェのトークも盛り上がったそうです。
「あとどれくらい東京にいるの?」とAさんから尋ねられると、かずえさんは「まだ1週間くらいはいると思います。」と答えます。
※それなら、その間にもう一度2人で会おう、という話がとんとん拍子に決まり… 最終的にAさんが「僕の家に遊びにおいでよ、食事を作ってあげるから。」と自宅へ誘います。
…Aさんに好印象を持っていたかずえさんは、後日自宅へ遊びに行くことを決意。
Aさんに飲まされたもの
2度目の再会の日、Aさんの自宅へ到着すると、カレーを作って待ってくれていたのだとか。
お腹がぺこぺこの状態だったかずえさんですが、Aさんが「まずは、カレーを食べる前に再会の乾杯をしよう!」と、まずはシャンパンで乾杯をすることに。
※年上男性の自宅でシャンパンを飲むなんて、それだけでものすごく緊張してしまいそうですね。
…しかし、ここで事件が発生。シャンパンを飲んた後の記憶が全て消失。
何かを盛られた!?
かずえさんが目を覚ましたら既に朝という状態で、洋服は着ておらず、Aさんがベットに横たわっていたのだとか…。
※ちなみに若くて純真だった当時のかずえさんは「レイプをされた!」「レイプドラッグを使われたのかも…。」という知識や発想がなかったそうです。
「空腹の状態で飲んだこともないシャンパンを飲んでしまったから、きっと泥酔して眠ってしまったのだろう…」と思い込むかずえさん。
※そして、Aさんからも「昨日はすごく酔っていたよ。」と言われて、かずえさんはAさんに謝罪します。
ただ、激しくいたずら(アナル挿入など)をされてるようだったら翌朝、体に被害の跡はありそう。
そこから考えられるとすれば、被害としては裸の写真を撮影されたり、舐められたり、触られたり…という事かもしれません。
ちなみに…
「シャンパンは自分の体質に合わない…」と思ったかずえさんは、この日以降ずっとシャンパンを飲むことを避けてきたのだとか。
※しかし、数十年経っても、この日の出来事がひっかかっており、シャンパンを目にするたびにこの日のことがフラッシュバックしていたそうです。
※「たったの一杯だけで泥酔することなんてあるのだろうか…。」このような想いが、日に日に強くなっていったそうです。
疑念が確信に変わった瞬間
そして37歳になったある日…
NHKの番組でレイプドラッグの被害に遭った人のドキュメンタリーを目にします。
その瞬間に「絶対にこれだ…!」という気持ちになり、約20年前、Aさんからレイプドラッグの被害を受けたことを確信したそうです。
※やはり、掲示板で知り合い、1度会って話しただけの男性を全面的に信頼するのは危険であるということがわかります。
男性でも被害にあうレイプドラッグ
画像引用:https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4302/
レイプドラッグ(デートレイプドラッグ)は、睡眠導入剤フルニトラゼパムがよく用いられており、多くの国々が厳しい規制をかけている。向精神薬γ-ヒドロキシ酪酸(GHB)、解離性麻酔薬ケタミンなども使用される。意識を失わせる意味では、酒の大量摂取も同じ役割を果たすことになりうる。睡眠薬を混入させた酒であれば、コップ1杯程度で記憶や意識がなくなるといわれる。
デートレイプドラッグ – Wikipedia
「レイプドラッグの被害」と言えば、一般的には女性の被害者が多くテレビのニュースなどで取り上げられているかと思いますが…
かずえさんのように、成人した男性であっても被害に遭う可能性は十分にあります。
「自分は絶対に大丈夫!」と過信するのは危険です。
レイプドラッグの被害に合わないために、お酒は必ず目の前で注いでもらったり、トイレに行く際にはグラスのお酒を飲み干すなど、対策を心がけることが重要です。
最後に…
昨今は、ゲイでもマッチングアプリなどで気軽に知らない人と繋がり、出会うことができます。
しかしながら「初対面だけど、感じの良い優しい人だな、この人なら絶対に信頼出来る!」というような、思い込みを持つのは大変危険です。
※「常に他人を疑うべき。」とは言いませんが、ある程度警戒することで、こうした事故を未然に防ぐことができるのも事実。
これから新しい出会いが控えている…という方は、自分の身を自分で守ることができるよう警戒心を忘れずに行動しましょう。
僕は男性にレイプされた。
https://www.youtube.com/watch?v=Ubjxa7FPR0k
こと自体は流行っていたよね。まぁ、”こっそりネットを使って会う”とうい雰囲気で昨今のマッチングアプリほどオープンに言える空気感じゃなかったけど。