最終回目前！ゲイやトランスジェンダーを扱ったドラマ『おっパン』の魅力を大解説

2024年1月よりスタートしたドラマ『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか！』をご存知ですか？

制作は東海テレビ。土ドラ（深夜）枠で現在放送中。ネプチューンの原田泰造さんが主演を務めているんですが

…じつはこのドラマ。はっきり言って超名作なんです。

※放送時間は毎週土曜日深夜。TVerでも放送終了後にアップロードされているので、ぜひ見てほしいです。

Contents

1 ゲイ・トランスジェンダーも登場する『おっパン』とは？
2 『おっパン』がおもしろい理由
3 ドラマはいよいよ後半戦！まだまだ片付かないトラブルがある
- 3.1 今ならTVerで全話配信中！最終回にも間に合います
4 追記：最終回に向けて盛り上がっています！
5 ドラマ終了後でも見れます

ゲイ・トランスジェンダーも登場する『おっパン』とは？

画像引用：@tokaitv_dodra

ドラマ『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか！』あらすじ

家族からも嫌がられる古い価値観を持ったカタブツの「おっさん」（＝沖田誠）が、とあるゲイの青年との出会いによって、これまでの『自分の常識』をどんどんアップデートしていく！
すべての人たちの『好き』を肯定し、応援するハートフルなホームコメディドラマ！愛する家族を理解するため、昭和のおっさんの新常識へのアップデート大作戦が始まる！

引用：https://www.tokai-tv.com/oppan/article01.html

この物語は、”おじさんサラリーマン”の沖田誠が、家族やゲイの青年を通じて、常識を令和にアップデートしていくというお話。

※沖田誠役を原田泰造さんが演じています。演技力高し！ここも良い。

これだけ聞くと、「なんか、今のあるあるな話題に乗っかってるだけだよね？ww」と思うかもしれないんですが

いや、これがむちゃくちゃいいストーリーなんです。泣

特に、40～50代にはめちゃくちゃ刺さるんじゃないいかな？と思います。では、その理由について深く解説していきましょう。

『おっパン』がおもしろい理由

おじさんのアップデートは息子である”翔（かける）のため”だから

画像引用：@tokaitv_dodra

主人公・沖田誠（原田泰造）には、一緒に住む息子がいるのですが、彼がトランスジェンダーを理由に”引きこもり”になってしまったんです。

※ちなみに息子である翔は、お化粧が大好き。男らしい格好が嫌い。男性が好きかどうかはまだ分からない…という性自認の状態です。

”おじさんのアップデート”は、そんな息子である翔の気持ちを少しでも理解しようという理由からはじまりました。

…こんな理由、素敵すぎませんか？

職場でモテたいとか、仕事をもっとデキるようになりたい、なんてことじゃなく、息子の力になりたいという理由からアップデートが始まります。

※正直、この年代のお父さんって、仕事のこと・家族のことも、両方考えないといけないとき。だけど、どちらからも”疎外感”があったりして、ちょっと切ない毎日だったりするんですよね。でも、それでも不貞腐れたりしないのがこのドラマのいいところ。

アップデートを手助けするゲイの大学生・大地（だいち）が魅力的

画像引用：@tokaitv_dodra

五十嵐大地は、沖田家の近所に住む大学生であり、トランスジェンダーで悩む翔の友だち。

大地はめちゃくちゃ好青年で、自分がゲイであることも周囲にカムアウトしていて、なおかつ自身も性自認で悩んだ過去を持つことから

翔のために、沖田誠（51歳）のアップデートに協力するんです。

※ちなみに、大地くんは誠のアップデートの最初に、まずはお互いが友だちの関係になることを提案します。大学生と50代のおじさんが友だちになるっていう発想がなかなかユニーク。

そんな、なんでもできて自分の意見もしっかり言えるゲイの大地にも、実は悩んでいることがあるんです。

…それが彼氏との関係。

大地だってアドバイスできる部分があるけど、彼は彼なりに悩んでいることがあって、非常に人間らしいな。また、その悩みもゲイやマイノリティーの問題が絡んでいて

”どんなに素晴らしい人間でも、社会がそれに適応できなければ受け入れてもらえない”

という背景が自然にリンクしていて、このドラマのテーマ感がしっかりと深く、考えさせるものに仕上がっているんです。まさに、名作としか言いようがない…。

※ちなみに、五十嵐大地役の中島颯太さんは「FANTASTICS」として主題歌も担当されています。

腐女子なお姉ちゃん沖田萌（もえ）がまた最高すぎる

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このドラマには、ゲイというマイノリティー、そしてトランスジェンダーというマイノリティーが描かれていますが、実はそれだけではないんです。

沖田家の長女で、翔のおねえちゃんである”萌（もえ）”も腐女子であり同人作家さんでもあるんです。

当然、父親である誠（原田泰造）は当初、二次元が好きな娘に対して”よく分からないものにハマって、アイツは大学で何を学んでいるんだ！？”的な目線でした。

※それが、ある日、誠はひょんなことから”同人誌即売会”を手伝うことになり、知らない世界に衝撃を受け、価値観が大きく変わるというのが第2話のおはなし。

萌『お父さんは昔から、現実よりも二次元のことを大事にする人の気持ちを踏みにじる発言をしてきたでしょ！？現実で戦えない幼稚な人間だって！』

萌『お父さんって、他人が大事にしてるモノを、自分の尺度で否定するじゃん！』

これ名言です。

そうなんです。そんな凝り固まった考えだから、息子は部屋から出てきてくれない。だからアップデートしていくんです。

※もう、ゲイとかマイノリティーとかの問題ではなく、相手をどれだけ尊重できるか？なんです。それは家の中にいて、お姉ちゃんもお父さんに感じていた違和感でした。

お母さんだって尊重されたい

画像引用：@tokaitv_dodra

沖田家のお母さん・沖田美香にだって悩みはある。

いつでも笑顔で、料理を作ってくれる、洗濯してくれる、子供や家族を第一に考えていつでも行動してくれる。

…でも、それって当たり前ですか？

…当たり前すぎで誰からも尊重されないのって普通ですか？

そんな考えるきっかけをくれたのが、第6話のおはなし。

この回もむちゃくちゃいいんですよね。みんな、それぞれがマイノリティー。お父さんも、お母さんも、お姉ちゃんも、弟も。それぞれに価値観があって生きている。

誰からも否定されるようなモノじゃないんです。

※沖田美香はもともと実家がお弁当屋さん。後を継いだのち結婚。そして専業主婦へ。子供も大きくなり、昼は弁当屋のパートとして社会復帰をしていますが、「お母さんに世の中のことは分からない」など偏見の目で見られたりしているんですよね。

ドラマはいよいよ後半戦！まだまだ片付かないトラブルがある

前半6話を通じて、なんとか家族は一つになったと思われる沖田家。ですが、沖田誠（51歳）にはまだまだ多くの苦難がのしかかります。

・誠の部署に移動でやって来た大先輩・古池のハラスメント問題
・息子である翔の将来の進路について

画像引用：@tokaitv_dodra

そして、大地＆円（まどか）のゲイカップルの行く末も気になります。

大学院生である円は半年後に地元に帰り就職が決まっていたり、自分がゲイであることをカムアウトできずに大地の関係も親には言えず…。

2人は、このまま破局してしまうのか！？そこにも注目です。

今ならTVerで全話配信中！最終回にも間に合います

TVer｜おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか！
https://tver.jp/series/sr4i2kgpa4

2024年2月現在、TVerで全話配信中。たぶん、最終回になっちゃうともう無料で見れなくなってしまうので、なるべく早めにチェックしてみてください。

また、オフィシャルサイト（SNS）もあわせてチェックです！
https://www.tokai-tv.com/oppan/
https://twitter.com/tokaitv_dodra

みんなで、ドラマを楽しみましょう。

追記：最終回に向けて盛り上がっています！

ここまでの記事は、第6話が終わった時点で書かせていただきましたが…

ここからは”追記”というかたちで最終回に向けて現在進行形でレポートしていきたいと思います。

※終盤はストーリーを解説してしまうとネタバレに繋がりかねないので、なんとなく雰囲気とテンションだけで解説していきたいと思います。

原作者の人がめちゃくちゃテンション上がってる

聖地巡礼行ってきました🥰 pic.twitter.com/ua7gAbVh2o

— 練馬zim/ジム (@nerima_zim) February 18, 2024

原作はLINEマンガなのですが、その作者・練馬ジム先生のX（@nerima_zim）が見てて癒されます。

ドラマの聖地をアクスタ持って1人で巡礼したり、ドラマの放送にあわせてリアタイで実況してたりと、…とにかくむちゃくちゃ楽しそうです。w

※最近は、原作者のドラマ制作側でトラブルになった話もあり、”ドラマ化が全て悪”みたいな見方をされる方もいるかもしれませんが、『おっパン』ではそのような世界線はないようです。

主題歌＆エンディング曲も無事にリリースされました

ドラマの中盤まで、どちらの曲もリリース情報がぜんぜんなかったのですが、先日無事に配信リリースされました。

アプデライフ / FANTASTICS from EXILE TRIBE

アプデライフは、大地くんを演じる中島颯太さんが所属する『FANTASTICS』が歌うピースフルな曲。

ドラマの沿ったテーマの歌詞がいい感じ。

※2000年前後くらいに流行ったKICK THE CAN CREWや、RIP SLYMEに近い懐かしい感じの曲で、癒され感がたまりません。

Dancing Dreamer / 4-CaraT

そして、エンディング曲は、4-CaraTが歌う『Dancing Dreamer』

これが毎話、ドラマの最後の見せ場で鳴り響く。あのイントロを聞いた瞬間いつもテンション爆上がりです。

※古い言葉で説明するなら、まさに… ”キターーーー！”って感じ。あのゾクゾク感はかなり中毒性アリ。

誠のアプデはほぼ完了！？とにかく気になる大地＆円

画像引用：@tokaitv_dodra

ゲイであることを正直に両親に話すべく、決意を固めた円（まどか）先輩。

※向かって右側が砂川円（演：東啓介）先輩。獣医の国家試験を受ける予定の大学院生。合格すれば親との約束で地元・熊本に帰らなくてはいけないのです。ということで、大地くんとの関係に悩んでいます。

ドラマを見ていると、彼のなんともモラトリアムな雰囲気、不器用な感じが、めちゃくちゃ役柄にあっていて、見てるうちにハマってしまいました。

なんでもオープンで素直な性格の大地とは正反対なのがまたいいんですよね！

※親にカムアウトできるのか？熊本に帰省し、大地とは離れ離れになってしまうのか？どんなエンディングになるのか非常に楽しみです。

ドラマ版の最終回はオリジナルエンディング

#おっパン第10話からはドラマオリジナルの展開です。というのも、全体プロット構成時にはまだ原作の最終回は影も形もなかったもので、、なのでドラマサイドとして大地の話を最後にやりたい！ドラマではこういう着地にしたい！という想いを #練馬ジム先生に伝えさせて頂きました。(続く)#おっパンP

— 土ドラ『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか！』【公式】 (@tokaitv_dodra) March 2, 2024